晴耕雨読

working in the fields on fine days and reading books on rainy days

2023年振り返り

2023年に対する個人的な駄文です。

仕事面

色々あってC#とJavaの両方で設計と実装を担当していました。WindowsとLinuxを行ったり来たりしている状態です。 幸運にも、RFCを読んで自分たちのシステムとして1から実装する系の案件や、自治体間の情報連携・情報照会の仕組みやコンビニ交付の仕組みにも触れる機会があり、知見を広げることができた1年でした。 また、人が多く入れ替わる中で、業務の知識などが検索できない状態にあることを課題と感じ、以前出向先で導入されていた「GROWI」と呼ばれるOSSのWikiを社内の強い仮想環境の一部をお借りして社内Wikiをdockerで構築するなどしていました。 アラート対応手順とか設計書とか共有フォルダにあるドキュメントの場所とか、ありとあらゆる情報を書き込んでおり、自分の方針としては検索しやすいタイトルにしてもらえれば何を書いても良いというスタンスなので、チームメンバーの協力もあり色々充実したWikiになってきていると思います。 新しいメンバーには、今の会社以外でも通用する技術と知識を身につけていってほしいという思いもあり、業務知識を学ぶ中で現状のシステムを前向きに否定しつつも、理想のシステム像について語り合うことを定期的に雑談として行なっています。まあ半分は趣味みたいなものですが。 他には、今後のガバメントクラウドを見据えたAWS Developer Associate認定試験を会社指示で受験していました。 手を動かすよりも暗記の方が多かった感じはしますが、合格できて一安心というところです。 その他にも色々ありましたが、まとめるとあっという間という感じでした。

プライベート面

今年もありがたいことにセキュリティ・キャンプに講師として参加しておりました。 今年はさらに新潟で開催されたミニキャンプの方にも講師として出させていただく流れとなり、当日色々拙いところもありましたが、参加してくださった方々には感謝しています。 キャンプ全国に向けては、新規ノートパソコン (Surface) を調達したのと、以前から興味があったアドラー心理学について勉強していました。 アドラーは教育への関心が高く、アドラー心理学はカウンセリングや心理療法に留まらない教育の広い分野で活かされているので、自分にもアドラー心理学の何かが活かせるのではないかという思いがここ数年ありました。 今日の教育のあり方には色々思うところもあり、今の学校教育にはないものをセキュリティ・キャンプで実現できたらいいなと思いはずっとあります。 その中で、今年読んで一番面白かった本は「私たちはどう学んでいるのか 創発から見る認知の変化 (ちくまプリマー新書)」です。 私たちの学習・発達・ひらめきのメカニズムについて書かれていて、現代の教育や子育てにおけるあるべき論がいかに創発を阻害しているのか、という点で読んでいて面白い本です。 他にも認知科学や行動科学の本をたくさん買って40cmくらい積み上がるまで読みあさっていました。 心理学も広い意味でセキュリティなので、進む方向は間違っていないし、一貫性があると自分に言い聞かせています。 その他にも色々ありましたが、まとめると若い人とお話しするのは楽しいです。

最後に

これまでは3月末に書いていたのですが、忙しくなることを見越してこれからは年末年始に書くようにしようと思います。

仕事とプライベートのどちらの面においても、私の話を聞いてくれた人、お話してくれた人、相談に乗ってくれた人に感謝しております。 来年も引き続き、心と身体に気を付けながら成果よりも努力を積み重ねていきたいと思います。