XCOM の標語である Vigilo Confido は元々ラテン語ですが、英語にすると「Vigilo」は vigil (警戒)、「Confido」は confidence (信頼) なので、直訳すると「警戒と信頼」になります。
他の記事の考察を読むと「Ever watchful, always relied upon. (常に用心深く、常に頼りにする)」という訳もあります1。 英語の掲示板とかだと「I am watchful. I am relied upon. (私は用心深く、頼りにされる)」が多く目立ちますが、訳がゲームの世界観に合っていない印象です。 やはり、「警戒と信頼」という解釈が一番しっくりくると思います。
この Vigilo Confido という言葉における Vigilo (警戒) は侵略してくるエイリアンに対するものではなく、評議会から見たXCOM組織に対するものだと考えています。 評議会は支援金をXCOM組織に提供し、XCOMはその資金で世界各国の地域の安全保障を行います。 そして月末に対エイリアン活動報告に対する評価が行われ、最後にレポートを閉じると評議会代表から一言「Remember we will be watching. (評議会は監視していることを肝に銘じろ)」と言われます。 XCOMという組織が支援金に見合う活動をしているか、はもちろんですが、その他にエイリアンの技術を吸収して逆にXCOMが地球全体を悪影響を及ぼすのではないか、という心配も評議会は持っているはずです。 評議会としては、XCOMには強くなって欲しいが、エイリアンの技術を取り入れる(エイリアンの武器を使用したり、サイオニックやサイキックといったPSI能力を使用する)ことは心配な部分でもあるので、正しく技術・能力を使用しているか監視 (警戒) することでXCOMを信頼する。 そして評議会の下で動くXCOMはその想いを理解した上で、掲げるモットーを「Vigilo Confido (警戒と信頼)」として、我々は警戒され監視されることで信頼されているのだ、と組織全体に共有しているのだと思います。 Vigilo Confido は評議会から見たXCOM組織に対する「警戒と信頼」と解釈するのが自然だと思いました。
(ストーリの結末としては、エイリアンの技術を使ってエイリアンよりも強い部隊ができて、平和になった地球で評議会が支援する理由がなくなったXCOMとその後の地球がどうなってしまうのかは気になるところですが…)
以上、1プレイヤーの考察でした。