MacOS使用者がWindowsでも快適にキーボードを使えるようにするためのAutoHotKeyの設定一覧
変換・無変換でIME On/Off
Mac ではスペースキーの左右にある「かな」と「英数」で半角全角を切り替えますが、 Windows ではスペースキーの左右にある「変換」キーと「無変換」キーでIMEのOnとOffを切り替えるようにします。
AutoHotKey.ahk
; 無変換を押したときは、半角(IME off)
vk1C::
imeoff:
Gosub, IMEGetstate
If (vimestate=0) {
Send, {vkf3}
}
return
; 変換を押したときは、全角(IME on)
vk1D::
imeon:
Gosub, IMEGetstate
If (vimestate=1) {
Send, {vkf3}
}
return
IMEGetstate:
WinGet, vcurrentwindow, ID, A
vimestate := DllCall("user32.dll\SendMessageA", "UInt", DllCall("imm32.dll\ImmGetDefaultIMEWnd", "Uint", vcurrentwindow), "UInt", 0x0283, "Int", 0x0005, "Int", 0)
return
カーソル移動
Mac では control + N で下移動ができます。 Windows では control キーのところに CapsLock がありますが、Mac風キーボードに設定するために、これを F13(物理キーでは存在しない)キーに割り当てます。
CapsLock を F13 にするには、レジスタを書き換える必要があります。 以下のファイルを保存して実行するか、ChangeKey などのソフトを使用して変更してください。
map_capslock_to_f13.reg
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,02,00,00,00,64,00,3a,00,00,00,00,00
CapsLock を F13 にしたら、次のAutoHotKeyの設定をします。
AutoHotKey.ahk
F13 & f::Right ; forward char
F13 & p::Up ; previous line
F13 & n::Down ; next line
F13 & b::Left ; backward char
F13 & a::HOME ; move beginning of line
F13 & e::END ; move end of line
F13 & d::Del ; delete char
F13 & h::BS ; delete backward char
F13 & m::Enter ; newline
Windows10 では CapsLock で半角/全角変換ができるので、MacOS風キーボードと共存させたいという人は次の設定を追加します。
F13 Up::Send {vkF3} ; CapsLockを離したときに全角半角が切り替わる
アンダースコアをShiftなしで入力
プログラマーならよく使うアンダースコア「_」です。場所は右シフトの隣のキーです。 Mac だとキーを押すだけでアンダースコアが入力できますが、 Windows では Shift を押しながらでないとアンダースコアを入力できません。 普通、エンマーク「¥」を入力したいときは右上のキーを押すと思うので、アンダースコアを上書きして、Shiftなしで入力できるように設定します。
AutoHotKey.ahk
vkE2::_
カタカナ変換
Mac では入力した日本語をカタカナに変換したいときは Control + K を使います。 Windows では F7 でカタカナに変換しますが、手を大きく動かすのが大変なので、F13(CapsLock) + K でできるようにします。 ついでに、ひらがな変換も F13(CapsLock) + J でできるようにします。
AutoHotKey.ahk
F13 & k::F7 ; Control-Kでカタカナに変換
F13 & j::F6 ; Control-Jでひらがなに変換
Spotlight検索
Mac では Command + Space でSpotlight検索を開きますが、私個人の設定で Control + Space にしています。 Windows ではSpotlight検索の代わりに検索ボックスを開き、Winキー + S で検索ボックスが開きます。
AutoHotKey.ahk
F13 & Space::#s ; Control-SpaceでWindowsの検索ボックスを開く
その他
他のキーボードの設定として、スクリーンショットや仮想デスクトップ切り替えなどがありますが、この辺は個人の好みがあると思うので、自分が使いたいように設定するのがいいと思います。
以上です。