chattrコマンドはext2/ext3/ext4ファイルシステムで拡張属性を設定するためのコマンドで、設定した属性はlsattrコマンドでのみ確認できます。
ファイル
ファイルに対してi属性を追加すると、不変 (Immutable) になり、root権限であっても、編集も削除もできなくなります。
chattr +ia test.txt # 属性を追加
chattr -ia test.txt # 属性を削除
以下は不変の属性を追加すると編集も削除もできないことを確認する例です。
~]# id
uid=0(root) gid=0(root) groups=0(root) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023
~]# touch /tmp/test.txt
~]# lsattr /tmp/test.txt
-------------------- /tmp/test.txt
~]# chattr +i /tmp/test.txt
~]# lsattr /tmp/test.txt
----i--------------- /tmp/test.txt # <= 不変 (Immutable) 属性が追加された
~]# rm /tmp/test.txt
rm: 通常の空ファイル 'test.txt' を削除しますか? y
rm: 'test.txt' を削除できません: 許可されていない操作です
~]# echo ok >> /tmp/test.txt
-bash: test.txt: 許可されていない操作です
~]# chattr -i /tmp/test.txt
~]# lsattr /tmp/test.txt
-------------------- /tmp/test.txt
~]# rm /tmp/test.txt
rm: 通常の空ファイル 'test.txt' を削除しますか? y
ディレクトリ
ディレクトリに対しても同様に属性の追加と削除ができます。
chattr +ia . # 属性を追加
chattr -ia . # 属性を削除
以上です。