PowerShellのエスケープシーケンスは、バッククオート `
です。
プログラムの行末に書くと行継続します。
$ などの特殊な意味を持つ記号の前にエスケープシーケンスを書くと、そのままの文字として評価します。
また、バッククオートに続けて特定の英数字を書くと、改行やタブなどの特殊文字として評価します。
行継続
PowerShellは一行ずつ評価して完結していればそこで式の評価を終了します。
行末にバッククオート `
を付けることで、式の評価を行をまたいで継続するようになります。
PS> "Hello" `
>> + " world!"
Hello world!
特殊文字
特殊文字として評価されるエスケープ文字は以下の通りです。
エスケープ文字 | 意味 |
---|---|
`t |
タブ文字 |
`n |
改行文字 |
`r |
キャリッジリターン |
`0 |
null文字 (レコードの区切り文字) |
`a |
アラート文字 (ビープ音を発生させる) |
`f |
フォームフィード (印刷時のページ区切り文字) |
`v |
垂直タブ |
文字列内
文字列の中でダブルクオート「"」やシングルクオート「'」の文字を含めたい場合は、その文字を2回繰り返すことで、そのまま表示されます。
PS> "He says ""Hello world""!"
He says "Hello world"!
PS> 'It''s nice to meet you!'
It's nice to meet you!
以上です。
参考文献
- 文字列 - Windows PowerShell | ++C++; // 未確認飛行 C
- Lee Holmes (著), 菅野 良二 (訳)『Windows PowerShellクックブック』O'REILLY, 2018/6