全てのページのスクリーンショットを撮ってPDFにまとめるために、SeleniumとImageMagicを使って情報収集・保存した時の覚書です。
この記事では Python + Selenium で実施します。MacOSの場合、追加でインストールが必要なものは以下の通りです。
brew install geckodriver
pip install -U selenium
Seleniumでスクリーンショット撮影
Python + Selenium で各ページのスクリーンショットを撮影するためのプログラムは以下の通りです。 「対象サイト」「メールアドレス」「パスワード」の部分は適切な文字列に変えてください。 実行前に「開始ページ」「終了条件」が正しいか確認してから実行してください。
import os
import time
import random
from selenium import webdriver
from selenium.webdriver.common.by import By
driver = webdriver.Firefox()
driver.set_window_size(1230, 1765)
# 保存先パスの生成
def get_filepath(num):
return os.path.join(os.path.dirname(os.path.abspath(__file__)), "img", "screen%03d.png" % num)
# 開始ページ #################################
page = 0
############################################
driver.get('https://example.com/page=%d' % page) # 対象サイト
time.sleep(5)
# 対象サイトにログイン (指定IDに対してキーボード入力)
driver.find_element(By.ID, "email-field").send_keys("test@example.com") # メールアドレス
driver.find_element(By.ID, "password-field").send_keys("P@ssw0rd") # パスワード
# 対象画面まで遷移するためのクリック処理 (指定CSSに対してクリック)
driver.find_element(By.CSS_SELECTOR, ".article .target_button").click()
time.sleep(1)
while True:
# スクリーンショット撮影
driver.save_screenshot(get_filepath(page))
page += 1
# 終了条件 ##################################
if page >= 100: break
############################################
time.sleep(random.randrange(30, 60*2)) # 1ページ毎に30秒〜2分待機
if page % 10 == 0:
time.sleep(random.randrange(60*5, 60*10)) # 10ページ毎に追加で5分〜10分待機
# 次のページへ遷移
driver.find_element(By.CSS_SELECTOR, ".next_button").click()
driver.quit()
サイトによっては、ロボット的なアクセスを続けると reCAPTCHA を答えさせられるので、アクセス間の待機時間を適切に設定してください。
スクリーンショットの範囲切り取り
次に、スクリーンショットの範囲切り取り(トリミング)を ImageMagick の convert コマンドを使って、bashで実行します。 使用するオプションは -crop で「幅x高さ+X座標+Y座標」を指定します。
#!/bin/bash
for i in {000..123}; do
image_from=$(printf "./img/screen%03d.png" $i)
image_to=$(printf "./img-crop/screen%03dc.png" $i)
if [[ -e "$image_from" ]] && [[ ! -e "$image_to" ]]; then
echo "[*] $image_from => $image_to"
convert "$image_from" -crop 2050x2900+230+230 "$image_to"
fi
done
スクリーンショットのサイズ変更
画像のサイズが大きすぎる場合は、再び convert コマンドを使って、サイズの幅と高さを調整します。 使用するオプションは -resize で「幅x高さ」を指定します。
#!/bin/bash
for i in {000..123}; do
image_from=$(printf "./img-crop/screen%03dc.png" $i)
image_to=$(printf "./img-resize/screen%03dcr.png" $i)
if [[ -e "$image_from" ]] && [[ ! -e "$image_to" ]]; then
echo "[*] $image_from => $image_to"
convert "$image_from" -resize 1033x1462 "$image_to"
fi
done
画像からPDFへの変換
画像からPDFへの変換する際も convert コマンドを使います。 使い方は「convert 入力画像ファイル名 出力PDFファイル名」です。
#!/bin/bash
FROM_DIR=./img-resize
convert $FROM_DIR/screen*.png Textbook.pdf
最後に PDF を開いて、文字が読める程度になっていれば完了です。
以上です。