結論としては、SELinux上ではApacheもNginxも同じタイプ「httpd_t」です。 そのため、使用できるポートを管理するタイプ http_port_t や外部サーバのDBに接続するためのブール値 httpd_can_network_connect_db などは、Apache と Nginx の両方に適用されます。
確認のために、プロセスに対してSELinuxコンテキストを表示させています。ps -e
は全プロセス情報を表示するコマンドで、ps -eZ
はそこに追加でプロセスのSELinuxコンテキストを表示するためのコマンドです。
Apache
~]# systemctl start httpd
~]# ps -eZ | grep httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 3818 ? 00:00:00 httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 3820 ? 00:00:00 httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 3821 ? 00:00:00 httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 3822 ? 00:00:00 httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 3823 ? 00:00:00 httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 3824 ? 00:00:00 httpd
system_u:system_r:httpd_t:s0 4050 ? 00:00:00 httpd
Nginx
~]# systemctl start nginx
~]# ps -eZ | grep nginx
system_u:system_r:httpd_t:s0 4304 ? 00:00:00 nginx
system_u:system_r:httpd_t:s0 4305 ? 00:00:00 nginx
Apache と Nginx どちらもプロセスは httpd_t タイプにラベル付けされています。
以上です。